【恋愛小説】大人の恋の物語『マチネの終わりに』平野啓一郎
結婚した相手は、人生最愛の人ですか?
【内容紹介】
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。
深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
結婚した相手は、人生最愛の人ですか?
ただ愛する人と一緒にいたかった。
なぜ別れなければならなかったのか。
恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。
初めてこの小説を読んだときは24歳だった。その頃の読後の感想としては、 いつか相手のことを自分のこと以上に想える恋愛をしたい と、率直に大人の恋に対する憧れの気持ちを持った。自分よりも相手を想う気持ちやお互いを尊敬しあえる関係、成熟した2人の大人の恋愛に、いつかわたしも大人の恋愛ができるように、まずは自分自身が大人にならなければ…٩( ᐛ )و<相手に求めるよりまず自分!
なのでわたしには、まだまだこの小説の本質が分かっていない…。いつか分かるよになりたいと思いながら本を閉じた記憶がある。
それから、マチネが映画化されることを知って去年再読した。
24歳の頃に読んだ時とはまた違ったマチネがあって再読の面白さを実感しつつ、熱く突き動かされる感情があった。
そして変わらず洋子さんが魅力的すぎる…。洋子さんのような素敵な女性になりたい。
『マチネの終わりに』を手に取ったのは、アメトークの読書芸人さんがおすすめしていたのがきっかけだった。紹介していた又吉さんの著書も大好き٩( ᐛ )و<帯を又吉さんが書かれているよ!
2019年の11月には映画化もされている。
キャストが福山雅治さんと石田ゆり子さんだと知ったとき、すごく安心したのを覚えている٩( ᐛ )و<役がピッタリなお二人でよかった〜っていうマチネが好きだからこその安心感
映画もとても感動した。今はサンドラも聞いているほど♩
かっこいいな〜福山。
最近お母さんの、福山のことが好きな気持ちが分かってきたw
【著者について】
平野 啓一郎(ひらの・けいいちろう)
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。
著書は小説、『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等がある。