【恋愛ミステリー小説】『ユリゴコロ』沼田まほかる
ー年をとるというのは、たぶん、混乱を混乱のままに抱きかかえて生きられるようになることではないだろうか。人間の心そのものが、永遠に解き明かせないひとつの混乱だと、知ることではないだろうか。ー
【内容紹介】
ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。
この一家の過去にいったい何があったのか-。絶望的な暗闇の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!
各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!
この小説を手に取ったきっかけが、自分と同じ苗字だったから٩( ᐛ )و<苗字公開w
そんなふ、とした理由からこの小説を読み始めたんだけど、恋愛ミステリー小説とも言えるけどそれだけでは言い表せないくらいミステリーの枠を超越してホラーも感じられた…。読後はなんとも言えない感情になる内容٩( ᐛ )و<伝わったかな…w
私のようなビビリの方は寝る前に読むと眠れなくなると思う。けれど最後は一転してホッとする内容というか。いや、だけどやっぱりゾクゾクする。複雑な余韻が残る作品。
生々しい人間の物語を生み出すまほかるさんの頭の中を覗いてみたい…
٩( ᐛ )و<『彼女がその名を知らない鳥たち』の小説も大好き!
映画化もされている٩( ᐛ )و<見たけどやっぱり私は小説派かな ☆
【著者紹介】
沼田まほかる(ぬまたまほかる)
1948年大阪府生まれ。
主婦、僧侶、社会経営を経て、2004年、50代の時に初めて書いた長編『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞。
2010年『痺れる』が「本の雑誌」上半期ベスト第2位、『猫鳴り』が「おすすめ文庫王国2010−2011」エンターテインメント部門第1位に選ばれる。