【認知症に関わる方は読んでおくべき本】『飲んではいけない認知症の薬』浜六郎
たった1錠が脳をダメにする!
【内容紹介】
いまや65歳以上の5人に1人が発症すると言われる認知症。一方で「高齢者は入院するとボケる」と言われるが、その多くは実は認知症ではなく、処方された薬が原因で一時的な「せん妄」に陥っているだけのことが多い。それでも「認知症になった」と医者は判断し、本来不要な薬が処方され、本物の認知症にさせられる構図がある。こういう悲劇を防ぐためには、診察や処方を疑うリテラシーが求められる。大事な家族が取り返しのつかない事態に陥る前に読んでおきたい1冊。
とても衝撃を受けた本。介護士として働いているうえで、全てを鵜呑みにするのはどうなのかと考えさせられたが、勉強になったことが多かった。
この本の概要が第8章に書かれているので参照⬇︎
٩( ᐛ )و<わかりやすいよ!
第8章 大事な家族を”認知症”にさせないために
①言動を頭から否定しない。言動に寄り添うことで興奮を予防(第7章)
②認知症が起こる仕組みを理解し、身体と頭を使う。睡眠剤に頼らない睡眠を(第1章)
③神経を守る食事は良質な脂質とタンパク質。糖質は控えめに(第2章)
④認知症を起こす薬剤、害が出やすい薬剤を理解する(第3章)
⑤信頼できる「かかりつけ医」「かかりつけ薬局」の見分け方を知る
⑥必須の薬剤はほとんどない。長期使用薬剤もたいていはやめられる(第5、6章)
⑦急にやめてはいけない薬剤の減らし方、やめ方を知る(第3章)
⑧何か変化があれば、害反応ではないかと疑ってみる(第3、5、6章)
⑨害反応を否定する医師・薬剤師は信頼しない
⑩介護する家族の健康も非常に大切
1日あたりでは700個もの神経細胞が、海馬で新たに生まれている、というのです。とはいえ、高齢になると、壊れて失われる神経細胞のほうが、新たに生まれる神経細胞よりも多いために、全体としては、徐々にではありますが、少なくなっていきます。そうであるならば、新たに出来る神経細胞をできるだけ増やし、神経細胞が壊れてなくなっていくのをいかにして食い止めるかが、認知症の予防と治療の基本になるはずです。
【著者紹介】
浜 六郎
1969年大阪大学医学部卒業。内科医師。NPO法人医療ビジランスセンター理事長。阪南中央病院内科に20年間勤務。1986年TIP誌(「正しい治療と薬の情報」)を創刊、副編集長を務め、長年にわたり医薬品の安全で適正な使用のための研究と情報活動に取り組んでいる。2001年からは季刊誌『薬のチェックは命のチェック』を刊行。医療事故の相談、鑑定にも関わる。著書に『高血圧は薬で下げるな!』(角川書店)、『認知症にさせられる!』(幻冬舎)など多数。