かあびいblog

読書と寝ることが好きです。

【恋愛小説】『水曜の朝、午前三時』蓮見圭一

ー人間は選択して決意した瞬間に飛躍するー

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人生は選択の連続だ。「あのとき別の選択をしていたら」と思うことは少なくない。しかしやり直しはきかない。その「一回性」が人生の本質だ。「間違った選択をするな」ということではない。後で後悔をするようなことは少なからずあるだろう。それでも人は生きていかなければならない。

 

【内容紹介】

45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そのに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。

 

 

2019年に読了した本。

内容としてはざっくり言うと、大阪万博を舞台にした一人の女性の恋物語

この小説がきっかけで大阪万博時代に興味を持ち、今では太陽の塔が大好きな一人である。小説を読んですぐに太陽の塔を拝みに、北海道からわざわざ大阪に旅立ったのだ!影響力の大きさよ!٩( ᐛ )و<しかもひとり旅w

 

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かっこいい。なんとも言えぬ後ろ姿…。

大阪旅行に行ったのが真夏の時期だったのだが、北海道に住んでいる者としては真冬の北海道の寒さよりも辛いものがあった。リアルに溶けるかと思った٩( ᐛ )وw

だけどとても充実した一人旅行だったな。また機会があれば太陽の塔を拝見してパワーをもらいに行きたい。次は大切なひとと٩( ᐛ )و♡

 

小説の内容とは少し外れてしまったが、日本初であった大阪万博時代。ウキウキしながら読んでいた。素直にその時代に憧れを持ったのを覚えている。1970年時代の物語であるが、昭和時代に憧れを持っている私には、なおハマる小説であった。

 

 

1970年の大阪万博を舞台に叶わなかった恋とその後の20数年。恋の痛みと人生の重みを描く、究極のラブストーリー。涙を誘った大ベストセラー。

「もしかしたら有り得たかもしれないもう一つの人生、そのことを考えなかった日は一日も有りませんでした」

 

 

 

【著者紹介】

蓮見 圭一

1959(昭和34)年、秋田市生まれ。立教大学卒業後、新聞社、出版社を経て作家に。2001(平成13)年のデビュー作『水曜の朝、午前三時』がベストセラーとなり話題になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)